【稲田堤】イラスト講座

稲田堤の特別活動では初の試み、絵のとても上手な生徒二人(1年生&2年生)に講師役を務めてもらい、イラスト講座を行いました。

 



まず用意された資料にびっくり。
男女の体の描き分けの違いや子供と大人、日本人と外国人など、何となくわかっていそうでちゃんとは分かっていない書き分けが、とても分かりやすく示してくれてありました。
講座が始まっても目から鱗の連続。人の絵を描くとき、画伯級の私はいつも何気なく輪郭から描いていたんですが、上手な人は違うんですね。骨から描く!そして関節!最後に肉!おまけで筋肉!
講師役の生徒に「これってどうして?」と質問すると、「人の頭蓋骨と言うのは…」や「この姿勢っていうことは、体重がこうかかっているから…」「ここの関節の可動域はこれくらいだから…」という体の作りの説明がされます。もう「へー!」しか出てきません。
上手の人の絵は、かくも論理的に描かれているんですね。きちんと体の作りを理解して描いているから、とても自然に見える。
そして上手な絵を描くときに必要なのは、とにかく観察と練習ということが分かりました。二人とも、家族などにポーズを取ってもらって、それをスマホで撮影してポーズを描く練習をしているのだとか。

 


講師を務めてくれた二人は、それぞれ「リアルな人間」と「2頭身や3頭身のデフォルメされたキャラクター」と、得意分野も違ったので、それぞれ得意な分野の説明を担当してくれました。
デフォルメされたキャラクターは、できるだけシンプルにそのキャラクターを特徴を示す部分だけを抜き出して描く、と。
最後にはその場のリクエストで、デフォルメキャラが得意な生徒が描いたキャラクターをリアルな等身が得意な生徒がリアルな等身に表現し、リアルな等身で描かれたキャラクターをデフォルメで表現して、と即興でキャラクターの伸び縮みをさせてくれ、盛り上がりました。

 



講師役の生徒たちは、今日のために資料を準備したり、どうしたら分かりやすく伝えられるか、YouTubeなどのイラスト講座動画を見て、研究を重ねてくれたようです。
普段は大人しい二人ですが、みんなの前で頑張ってくれました。
受講した生徒たちも、二人のレベルの高さに驚きながら、「絵を描く」ってこういうことなんだととても刺激を受けたようです。家に帰って、この資料を見てまた一人で練習してみた子もいたようです。
生徒たちの持つ能力が存分に発揮された今回の特別活動、とても興味深かったです。

 

 


2022年12月16日